美大までの足跡

「そうだ、美大へ行こう!」中学3年のときに思い立ち、美大を受験するまでの絵画塾(美術予備校)体験談です。

考え方の違い4 一番暗い場所

3年のある日。基本的なことを学びました。

立体の見え方。光りの方向。一点透視図法などなど

 

この中で今でも印象的な物があります。

 

それが光りの方向です。

 

例えばこの正面から見ると長方形の円柱

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一番暗いのはどこでしょう。

 

皆さん想像でもいいです。何かみながらでもいいです。

描いてみてください。

 

かけましたか?

かけたら次ぎに行きましょう。

 

 さて。

こう描いた人がいるんじゃないでしょうか?

 

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なるほど。

では解説して行きます。

 

世の中には光りと影…だけではなく。

反射光という物が存在します。

 

反射光とはデッサンでは後ろに壁があったり、下の布が反射したりということがあります。

この反射光というのは何にでもあります。

 

つまり、暗い方の一番縁は反射光があるのです。

なので少し明るくします。

 こういうかんじ

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こうすることで立体的に見える。

 ちょっと描き比べてみました、ちょっと分かりにくいかもですが

一応左が前者、右が後者です

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そういう訳です。

 

つまり。この予備校では一番暗いのはふてではなく、一歩前ということになる訳です。

 

 

 

 

 

 

 

大学生になった時。この書き方をしたときに。

海外の外国の先生が私の絵を見てこう見ました。

 

「アー、これは予備校出身の子がよくやるけど

この書き方はヨクナイよ」

「一番クライのは縁!縁が一番クライの」

 

 

と言われました。

 

 

ここでも考え方の違いが出て来ますね。

 

どっちが正しいねん…。

 

 

まぁ、どっちも正しいんです。

 

先生という人がいる間はその先生に従えばいいです。

 

独り立ちした時。自分で決めればいいです。