美大までの足跡

「そうだ、美大へ行こう!」中学3年のときに思い立ち、美大を受験するまでの絵画塾(美術予備校)体験談です。

美大入試の衝撃!!対策と違う!!

今週のお題「テスト」

 

入試の近くになると、絵画塾でも入試の対策が始められ、

今までは何日も何時間もかけていたデッサンを、3時間で仕上げられるように対策が取られ、

 

それまでの傾向と対策、そして昨年の入試を参考にして対策をします。

 

美大入試で対策って、そんななんか違うん?

 

 

美大の入試は、それぞれ違って

 

紙の種類、書く場所、モチーフのくせ様々です。

 

ただ、どうとでもできる分、すごくコロコロ変わりやすいです。

 

例えば、立体作品の試験があったとして

粘土と紙の2種類が毎年交互に試験問題として出されていたとしましょう。

 

だけど、じゃあ、去年は紙だったから今年は年度かと思えばそうでないこともありますし、

ここ3年粘土だから今年も粘土かといえば、そんなことはありません。

今年突然紙になるなんて普通です。

 

私は2校受けたんですけど、

 

1校目は想定デッサンで、一つだけ手元に配られないモチーフがあって

それがいかにもあるかのように想定してデッサンしなさいというものでした。

 

それはめちゃくちゃ練習しました。

想定ということは、今までどれだけ真面目にデッサンしてきたのか試される場所です。

答えがないから、あのモチーフはどういう特徴があった?なんて考えながら書かなければなりません。

 

例えば、鉄ってどんなんだったっけ?ここに置いたらどうなるんだろう

とか、ここにホースを置いたら…うまく曲がるんだろうか。

 

など、答えが見えないものを想定して書かなければなりません。

 

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美術に答えなんかないと言います。

確かに美術に答えなんかありません。

 

今回もそう。いや、あるにはある。嘘ではない。

 

今回に至っては答えを見せてもらえないというね!!

 

答えがないから、違和感のない嘘をついて絵を描く。

これが私たちの仕事です。

 

それで必死に練習して、試験当日を迎えました。

 

 

一体何を想定させられるんだろう。

苦手なものだったらやだなー。

 

試験開始。問題文どん

 

パラ

 

「紙袋のロゴを想定して、描きなさい。」

 

 

 

 

あれ?

 

今までで、一番難易度低くない?

パースだけは気にしないとダメだけど。

 

よくよく考えたらデザイン科ですもんね

そういう想定は普通にありだわ。

 

まぁ、実際当日のデッサンのできは講評がないので私にはわかりませんが

それなりに楽しむことができました。

 

自分の中ではできたつもりですが、自分の完璧が必ずしも講評かとも限らないので、慢心しないでいようと思います。

 

 

そしてもう一校。

 

こちらはデッサンを普段はイーゼルを使うのですが。

勉強机でデッサンを描くため、2・3ヶ月くらい机で描く練習をかなりしました。

 

画用紙も2種類あったのですが、ここ最近はこっちの方が多いよという方を集中的に練習しました。

 

モチーフもここ数年の特徴をまとめたものが多い。

 

ところがどっこい。

 

当日を迎えると、

 

描く場所はイーゼル

 

画用紙は最近使ってなかった方を使用。

 

モチーフは新しい試みで、ポスターまで貼ってある。

 

 

当日までになんとかスランプ立ち直ったのですが、

ここにきて最悪なことに苦手なモチーフのオンパレード。

 

 

結果?

 

 

1次デッサン2次立体だったんですけど。

 

1次落ちでしたね。

 

3年から入った子でも、一次通過、もしくは合格者もいたのかな?

そんなところを見ていると

私の3年間何だったんだろうな〜と当時は思いましたね。

 

でも3年の初期に評価されてた子も、一次落ちしてたので

入試ってわからないですね。

 

 

今年美大を受験される方。

くれぐれも慢心だけはご注意ください