間に合わなかったスランプ脱出。
画塾・美術予備校の思い出はこれが最後です。
もがいてもがいて、どんなにもがいてもスランプは脱出が出来ませんでした。
先生にも怒られてばかりで、実力も上がらず。
落ち込んでばかりの毎日でした。
そんなある日。
私はあの褒められたデッサンを思い出しました。
なんで、あのときのデッサンは評価されたんだろう。
そういえばあのとき、推薦用に3時間でデッサンを描けるようにする努力をしていたんじゃなかったか。
あの時学んだポイントを思い出しました。
今の私はあの手順を忘れていないか。
そうだ、私は間違いなく忘れている。
じゃあ、あの方法をもういちど思い出して、描いてみるべきなのではなかろうか。
そして次の日、それを実践すると、思いのほか進みがいい。
そう、あのときと同じように鉛筆が進む。
そして講評時。
先生に「突然上手くなったね、どうしたの?」と言われる。こととなりました。
ようやくスランプ脱出です!
だけど…脱出が遅すぎました。
この時、すでに試験一週間前。
上手くなったって、そのレベルは、合格レベルではなく、
そこからさらに成長すれば、上手くなるというレベルでした。
そして、先生に褒められたと言いましたが、もう一週間前って、先生皆に優しく接するようになってるんです。
一週間前までプレッシャーかけても意味が無いからです。
だから、私が褒められたのはもしかしたら、そういうことだったのかもしれません。
そして、受験当日。
最悪のことに目の前に出されたモチーフは苦手分野ばかりでした。
クロスの代わりにひかれたのは、プチプチ
壁にはポスター。
ポスターは文字、ロゴまで正確にかかなければいけません。
最も苦手、スランプあけ。
上手く確実力は、この期に及んで付いておりませんでした。
っもうちょっと分かりやすく言えば気力負け。
センター試験の結果は既にボロボロ。
それでも目の前にあるモチーフと向き合って、必死になって描きました。
結果。
デザインのある2次試験までいけず、一次試験デッサンで不合格でした。
分かってた結果とはいえ辛いですね。
しかも、私は1年の頃から頑張りましたが、3年から入って来た子達が2次試験通過してたりするんです
あれは辛かったですね。
なので、最低限の学力と、最低限のデッサンが描ければ、始めた年数なんか関係ないんです。
本人が、限り主間の中でどこまで出来たのか。
それが大事なんだな。
ということを感じながら、私の受験は終わりました。
とはいえ、推薦で第2志望が受かっていたので、浪人ということは無く。
その辺りだけは余裕がありました。
でも悲しい物は悲しかったですね…。