美大までの足跡

「そうだ、美大へ行こう!」中学3年のときに思い立ち、美大を受験するまでの絵画塾(美術予備校)体験談です。

デッサンモデルバイト体験談!

そういえば、描くのとはあんまり関係ないのですが

学生時代、デッサンモデルのバイトをしたことがあります。

 

母の友人に美術教室をやっている方がいて、その方経由でお話が来ました。

 

で、やってみたのですが。

意外と大変です。

 

動くことが無いので楽そうだと思うでしょ?

 

この世に楽な仕事なんて無い!!!

 

で、どんな内容かというと…

 

ちょっと内容忘れたので違うかもしれませんが。

覚えてる範囲で描くと

 

3時間で20分クール10分休みを6回

 

20分ポーズをとって、10分休むんですけど。

 

このポーズが意外とくせ者。

 

20分なので楽なポーズにしようと思うのですが、

楽なポーズって動きが無いんですよ。

 

で、人物デッサンの醍醐味って、動きが見えて面白いところなんですよ。

 

何がいいたいかっていうと、楽なポーズって面白くないんです。

で、動きがかいま見れるポーズにするじゃないですか。

 

そうすると、20分めっちゃ辛い。

 

かゆくなったりいたくなったりするんですよ。

 

でも動けない!!!動くと描けなくなるから!!

 

 

で時間が終わって休むじゃないですか。

で、戻るでしょ?

 

同じポーズってまず出来ないですね!!!

 

複雑なポーズだと、同じポーズなんかとれないんですよ。

 

前お話ししましたが、デッサンを目線を合わせるために、背筋を伸ばさなきゃいけない訳ですよ。

 

その体制じゃないと記憶できないから。

 

それを複雑なポーズをしようとしている訳です。

ムリですよね!!!!

同じポーズをとれたとしても、服のしわまで同じには出来ない訳ですよ。

 

 

それでも同じポーズをとろうとするのですが…

「先生さっきとポーズが違う」

 

とクレームがくることもあります。

 

うーん。難しい。

 

ただ座るだけでも毎回位置が変わるし。

静物のモチーフですら同じ場所に置けないのに。

 

しかも、何も対策してない訳じゃないんですよ。

座る場所。椅子の位置。全部印を付けた上で、やることやった上でダメなんですよ。

 

難しいですな…。

 

この世には楽な仕事なんかありはしないと

思った学生時代のひとときでした。

 

ちなみにこれ私に限ったことではなく、皆さんそうなんだと思います。

 

私も以前人物画はやったことありまして、そのときはモデルさんが座ってるだけだったのですが、

それですらやっぱり違うんですよ。前座ったときと。

 

ただ、微妙な違いはモデルさんに言ってもどうにもならないです。

なぜかというと、人によって見え方が違うんです。

 

一人の人の言うことを聞いて完璧になったとしても、他の人から見たとき違うことがあるんです。

 

絵の具で色を作る時、同じ色は二度と作れないなんて言いますが。

モチーフも一緒です。複数人でやってる場合、おんなじポーズは二度と作れません

 

じゃあどうするか。

これは塾通ってた当時の先生に言われたことなのですが

書き手側が順応して合わせて行くしか無いです。

 

これが以前描いた記事の理解力

目の前にある物を理解して描くにつながる訳です。

artschoolroad.hatenablog.com

 

とはいえ、モデルさん側もなるべく一緒になるように頑張ってます。

前と違っても、責任放棄はしていません。

 

それだけはご理解いただけると、ありがたいです。

 

なんか愚痴っぽくなってしまいましたが。

そういう愚痴が言いたかったのではなく。

 

デッサンのモデルって楽そうに聞こえるけど、実際損なことは無く、大変なんですよってことが言いたかったんです。

 

そういうこと。