美大までの足跡

「そうだ、美大へ行こう!」中学3年のときに思い立ち、美大を受験するまでの絵画塾(美術予備校)体験談です。

言いたいことも言えないと、つらいこと。

こうしたい気持ちを伝えられない。

 

 

それはこの世界においては損に他なりません。

 

 

そのままでは、今後の人生。

 

 

自分の好きな絵はかけないことを肝に銘じた方がいいでしょう

 

 

さ、ちょっと厳しめの言葉を書きましてすいません。

どういうことなのか。

 

実体験を元にお話ししましょう。

 

その日。比較的思い通りにデッサンが進んでいて、ちょっと楽しくなっていました(記憶が正しければ多分。)

 

そして、その時の課題(?)として先生が言っていたのは

 

「『こうしたい』という信念を持って描いてみよう」

 

みたいな感じでした。(確か)

 

 

このときの私は珍しくその課題をクリアしていて。

 

「こうしたい」という思いがありました。

 

それは今まで背景を描いていたのですが。

この日は一切描いていませんでした。

 

で、白いモチーフも多かったので、個人的には後ろに行くにつれて消えて行くようなイメージがあり。そんな感じにしようと決めていて

先生に「背景描かないの?」聞かれたら答えられるように

「遠くになるに連れて来得て行くイメージなので、背景書いてないんです」

という答えも準備して考えておくという、器用なことも完璧に出来ていました。

 

すると先生がやって来ました!

もうドンピシャ。

 

「背景か描かないの?」

 

もう、想像した通りの質問!!

 

さて、用意した答えを答えるべ!!!!!!

 

…しかし…現実は…

 

 

「あ…えっと…その…(苦笑)」

 

 

あんなに用意した答えが出てこない!!!!

頭では言っている。難しいことは何も無い!!

しかし、言葉がのどに支えて出てこない!!

 

そう。私は人に意見が言えないタイプだったのです!!!

 

だからこそあんなにイメージトレーニングをしたのに、答えられない!!!!

 

 

しばしの沈黙。

 

すると先生が

 

「ちょっと変わろうか^^」←怒ってるとかではない。

 

といって、背景をどんどん塗って行く。

あぁ。私のイメージとは真逆に…

そして

 

先生「ね?これではっきりしたでしょ?*^▽^」

私「はい^▽^」

 

なぜか笑顔で「はい」と返事する私。

で、決着。

実際はっきり見えたので私も納得。

 

さあ、納得したはいいですけど…

結果的に言えなかったために

自分の最初のイメージは、もうかけないですよね?

 

先生に直してもらった訳ですし。そもそも、真っ黒に塗られたら、プラスチック消しゴムだって奇麗に消せません。(っていうか失礼きわまりない行為。)

 

もちろん言ったところで「いや…デッサンでそんなハッキリしないのはよくない」って言われて、結果黒塗りされてた可能性はあります。

 

でも別にどっちがいいとか、上手いとか下手とか、今回はそういう話ではないんです。

 

今回問題として取り上げたのは、

自分が意見を言わなかった結果

 

相手が自分の考えを知ってすらもらえなかったこと

そして

自分が伝えられなかったことで、どっちがいいという議論、忠告がもらえず、

納得がいかないまま、相手の意見をただ受け入れることになった。

 

このことが問題なのです。

 

別にいいんです。よく見えれば自分の意志なんて。

穏便に波風立てずにことを済ませることも、時には大事です。

 

しかし、自分の意見を言わない限り、自分の意見が通るどころか、考えを知ってさえしてもらえず、自分は納得できたかというと、出来てないですよね?

 

以前下の記事で書いたリア充が多い、コミュニケーション能力が必要と言ったのはそういうことです。

artschoolroad.hatenablog.com

 

意見を言わなくても、すばらしい作品は出来ます。穏便には過ごせます。

でも、自分のやりたいことはやれない確率が高くなります。

 

意見を言うのが苦手な人は沢山いるでしょう。

でも、そこを踏ん張って意見を言ってみてください。

そうすることで、お互いが納得できる答えが見え、すばらしい物が出来るはずです。

 

 

ちなみにこの日のデッサンは結果として、いい評価をいただけました!w

まぁ、結果オーライですねw