美大までの足跡

「そうだ、美大へ行こう!」中学3年のときに思い立ち、美大を受験するまでの絵画塾(美術予備校)体験談です。

訪れる転機!!上達のきっかけ!!

さて、前回先生に実力も正確も見捨てられ。

精神崩壊、挫折寸前。

 

一週目のターンでは、結局実力を上げることが出来ませんでした。

 

 

どうせ次も実力は上がらないんだろう。

なんて、半分自暴自棄になって、次のターンに向かいます。

 

 

 

無気力にガリガリ絵を描いていたら…

初めましての先生が後ろに!!!!!

 

なんか雰囲気怖い。

後ろ見えないけど、なんかじっとこっち見てる!!!

視線を感じる!!!

 

うおおおおおおおおおおお

 

と思ってたら、ついにカタポン。

 

なんじゃあああ!?

 

と思ってたら一言。

 「君、今まで完成させたことある?」

 

 

・・・!

 

目が点に…目から鱗でした。

 

そういって、変わってもらい、手ほどきを受ける

 

そこで私の絵の何がいけなかったのか。初めて分かりました。

 

そう、私の絵は。

ただただ完成していなかったのです。

 

まだまだ途中で、まだまだ修正の余地があったのです。

 

いってしまえば、ただただそれだけだったのです。

 

そこからいくらでもまだ進まなければ完成しない、それだけだったのです!!

 

それに気がつくも、その日は間に合わず。

結局その絵は完成しませんでした。

 

その後、家に帰って私は調べました。

 

進めるためにはどうしたらいいのか。

 

そのためには書き込みを増やさなければいけない。

その上で「タッチ」を変える必要があったのです。

 

つまり私がどういう書き方をしていたのか。

明暗、色分けまでは、おそらく多分なんとかできていたのです。

ただし、全部似たように書いてかき分けは出来てなかったのです。

 

簡単に説明するために例えましょう

「リンゴ」「なし」を同じように書いていたため、見分けることが出来なかったのです。

 

では「なし」「リンゴ」に見えるようにするためにはどうしたらいいのか。

それは、タッチを変えて、書き込むことです。

 

そしてその日、研究してタッチを覚えました。

 

次の日、出されたモチーフは『スイカ』。

 

それもカットされた!!

 

これはもう、覚えたことを使うチャンスである!!!

 

私は、書き分けを覚えて、スイカに挑む!!

 

細かく書くことによって

 

ついに、ついに!!この日初めて!!!

絵を完成させることが出来ました!!!

 

長い道のりでした。

 

決してこの日急に上手い人上位に入った訳ではありません。

 

でも、めまぐるしい成長を遂げたのは間違いありませんでした。

 

この日。初めて、私は先生にほめられました。

 

そして、この日。

「野獣派」を卒業したのでした。